『相談室つぼみ』和久井さん ①子育てにおいて大切なものとは?
こんにちは、いつママの「ゆみ」(保育士歴9年、4歳と5歳年子兄弟の母)です!
今回いつママで初めて、インタビューを行いました。
ご縁があり、神奈川県平塚市内で相談支援専門員として活躍していらっしゃる、『相談室つぼみ』の和久井先生にインタビューをさせていただきました!
子育ての事や、発達に関することや悩み相談で多いことは何か、などなど…
盛りだくさんのお話をいくつかの記事に分けてお届けしたいと思っています!
初回の内容は「子育てにおいて大切なものとは?」です!
子育てに悩みはつきもの…ですよね。今の育て方や接し方でいいのかな?合っているのかな?って私自身よく悩むことがあります。
子育てに正解はないって分かっていても、気になってしまう…。みなさんもありませんか?
同じような悩みがあったり、どうしたらいいんだろう…って感じている方がいたら、ぜひこの記事を読んでみてください。
1.自己紹介
ゆみママ:
本日は神奈川県平塚市にある、『相談室つぼみ』の和久井先生にお話を伺いたいと思っております。
では自己紹介をお願いいたします!
和久井さん:
みなさん、こんにちは。
相談室つぼみで相談支援専門員をしております、和久井と申します。
私は平塚市の保育園、母子生活支援施設、子ども発達支援室くれよんに入庁してから、40年勤務しておりました。
退職後に相談支援専門員として働いています。
児童発達支援や放課後等デイサービスの中でお子さんたちと関わっています。
現在は相談室つぼみ、保育所等訪問支援、つぼみハウスの管理者をして、日々子ども達とお母さんとお会いして相談などを受けています。
2.子育てにおいて大切なものとは…?

ゆみママ:
和久井さんは子育てについてどのように思っていますか?
和久井さん:
私も二人の子どもを育ててきたママなんです。
もうね二人とも結婚して、独立して孫もいるんですよ。
子育ては子どもを幸せに育てること、親に幸せをもたらすものってよく言われていますけれども…
実際にね、子育て中のお母さんたちはそうは言っても目の前の出来事とか忙しさとかね、
ご飯の支度をしたりとか、もうそういうのが目の前にあるからこういうことを実感するのが難しいと思います。
ゆみママもそうですよね。
ゆみママ:
本当にその通りですよね。
和久井さん:
すべての子ども達に適した子育て法っていうのは、実はないと思っています。
一人ひとりの個性に注目して、「その子らしさを育てる」って言うのが、大事だと思います。
例えば、発達障害で生まれてきた子ども達とか難病を持ってる子、肢体不自由の子ども達等々ね、
色んな形で世の中に生まれてきた子ども達ですけれども
「その子らしさを育てる」って言うのは、何も変わらないと思っております。
その中で「個性」って言うのは、その子特有の性格。
「その子らしさ」って言うのは、その個性や育った環境や経験、
体験したことからなる、その子。
ちょっとややこしいんですけれども、生まれ持った特有の性格と、その性格がある子ども達を色んな環境とか体験・経験をしてその子らしさって言うのが身に付いていくということです。
育てていく中で、色んなことをね、保育園や幼稚園に入って、また小学校に入ってからも降りかかってくると思います。
悲しいこと、怖いこと、恥ずかしいことといった体験も成長の中ではとても大事なんです。
けれども、いじめられるっていう迫害体験っていうのは絶対に受けちゃいけないものなんです。
なぜかというと…小さい子どもは、それを撥ね退ける力がないからなんですね。
だから小さい子ども達は、やっぱりお母さんや周りの大人たちがしっかりと守ってあげて、少しずつ大人に育てていくって言うのが大事なのかなって思います。
反対に楽しいとか、嬉しいといった経験はすごくいい影響を与えて、「僕ってすごい!」とか「私って頑張ればみんなが褒めてくれる!」っていう思いを子ども達が育んでいきます。
そのいい力を持っているのがお母さんたちです。
私がこのようなことを勉強していく中で、自分の中でいいなって思った言葉がイギリスの小児科医のウィニコットさんという人が『グットイナフマザー』って言うんですね。
『程よい母親』が良いと言っているんです。
完璧な育児をするよりも、ご飯を食べさせてあげて、ふかふかのお布団でママと一緒に寝て、っていう自然でありのままの育児をする方がむしろいい結果をもたらすと言われています。
笑顔で優しいお母さんが子ども達は大好きです!
生まれつき多数派と異なる個性的な素質を持つ子ども達ってたくさんいます。
多数派の子ども達の方がね、今は圧倒的に多いんですけれども個性的な素質を持っている子ども達も、たくさんいます。
私の相談室には、そういうような素質を持っている子ども達のママとか子ども達とかが相談に来てくれています。
ところで、ゆみママはグッドマザーですか?
それとも、グットイナフマザーですか?
ゆみママ:
自分はグッドマザーの方がいいんじゃないかっていう思いが強くて、こうしなきゃいけない、ああしなきゃいけない、こうしないと子どもがこうなっちゃうかもしれないいいママをしなきゃいけないって思ってるけど、実際はできてないから…グッドイナフマザーですね。(笑)
和久井さん:
できていない方がいいと思います♪
ゆみママはきっとグッドイナフマザー、程よいママですね♪
ゆみママ:
(グッドイナフマザー)になってたらいいなと思います!
3.相談したい時は…

ゆみママ:
子育てをしていて、子どもの気になる姿やこれって大丈夫かな?
って思った時や気付いた時に、どこに相談したらいいでしょうか?
和久井さん:
先ほどもお話した中で、多い相談の中で思い通りにいかないとか暴れちゃったり、噛みついちゃったり、落ち着きがなかったり、発語がなかったりとかね、色んなご相談があるんですが専門家に相談するのが一番いいと思います。
幼稚園とか保育園に通ってたら、保育園の先生とか幼稚園の先生に「うちの子のここが気になるんです」って言ったら先生の方で園の様子を話してくれたりします。
神奈川県平塚市では「発達支援室くれよん」で色んな相談を受けてくれるので、平塚市に在住の方はまずは「くれよん」に相談すると良いですね。
大きいお子さんでしたら、学校の先生に相談すると「教育相談センター」っていう所もありますし、
小児科で相談するのも良いですし。
色んな相談場所がります。
本当に気になるなって思ったら、早めに相談しましょう。
今そのお子さんたちが何に困っているのか見つけてあげられるのが一番いいと思います。
困っていることが多くなると不安になったり、成功体験も少なくなって、自分を好きになる自己肯定感が下がってきてしまうのですぐに専門家に相談すると良いかなって思います。
ゆみママ:
ありがとうございました!
色々な相談を受けている和久井さんのお話を聞いて、私も子育てをしていて、この悩み分かるな~と共感する物がありました。
ついつい将来困らないように、こうやって育てなきゃ!と思っていましたが、グッドイナフマザーでいいんだよって言ってもらえて、もっと肩の力を抜いていいんだなって思えました!
きっと同じような悩みを抱えている方もいらっしゃると思います。
少しでもみなさんにこの記事が届くと嬉しいです。
次回の記事もお楽しみにしていてください!
ここまで記事を読んでくださったみなさん、ありがとうございます!
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