④褒める時の25%ルールとは?

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こんにちは!いつママの「ゆみ」(保育士歴10年、4歳と5歳年子の母)です!
以前インタビューをさせていただいた、神奈川県平塚市で相談支援専門員として活躍していらっしやる、『相談室つぼみ』の和久井先生に再び!インタビューをさせていただきました!

今回は「褒める」についてのお話になります。タイトルにもあるように褒めるには25%ルールというものがあるのだそうです!私も初めて聞いた時は、「どういうこと!?」となりました(笑)
ですが聞いていく内になるほど!面白いな!と言う印象を受けました!

ぜひみなさんも読んでみて試してみてください♪



褒める時のコツ?






和久井さん:

それでは、次に褒めるね。

いつも皆、お母さんたち、ママたちはお子さんのことを褒めてるかもしれないんですけど、褒めたり怒ったりって感情が入るじゃないですか。

子どもが同じような行動してても、ママの気持ちが良い時は怒らないで「あ、もう、またこんなことやっちゃって」ぐらいで済みますよね。

でもママの気持ちがイライラしてる時は「もう何度言ったら分かるの」ってなる。

褒めたり怒ったりって、大抵のお母さんたちが感情が入っちゃうんですけど、ペアトレは感情を入れないで、女優になって、上手にセリフのように言うのがいいですよって言われてます。


最初はしっくり来ないんですけど、やってるうちに分かるかなって思うんです。


行動を3つに分けて、ママが「いいな」って思う行動のところは「褒めましょう」ってお話ししたんですけど、この褒めるにもすごいコツがあるんですよね。

やっぱりタイミングよく褒めるっていうのがすごく大事です。


ゆみママ:

どんなタイミングなんですか?


和久井さん:

はい。よくぞ聞いてくださいました!

褒め方のコツですね。

いくつかあるんですけど。1つ目は、ペアトレでは25パーセントルールっていうのがあるんです。

ゆみママ:

25パーセントルール!?何ですかそれは?


和久井さん:

25パーセントルールっていうのは、子どもの行動が始まってから褒めるまで100パーセントに考えると……。

例えば、ママがお子さんに「おもちゃ片付けてね」って言って、子どもが「はい」って言って片付けてくれたら「あ、片付けてくれてありがとう」って褒めるじゃないですか。

これも普通に当たり前なんですね。

でもそれを4つに分けて褒めましょう

だから25パーセントずつ褒めましょうって。


ゆみママ:

そういうことなんですね!


和久井さん:

そうです!そういうことなんです!


ゆみママ:

すごい!それをもっと詳しくお聞きしてみたいです!!


和久井さん:

これは何で25パーセントで褒めるかって言うと、ママが本を片付けてねって言って「はい」ってお返事をしたにも関わらず、片付けないパターンってあるじゃないですか。

だから完璧に片付けて、完璧で褒めるんじゃなくて、もっとハードルを下げて褒めましょうって言うことなんです。


まず1つ目は、「本やおもちゃを片付けてね」って言った時、「はい」って返事をしてやろうとした時に褒める。

「あ、片付けてくれるのね、ありがとうね!」って。


2つ目が、おもちゃを取りに行く入れようとやり始めた時に褒める

3つ目が、おもちゃを持って、おもちゃ箱に入れようとやってる最中に褒める


そして最後の4つ目は、やり終わった時に褒める


っていう風に4段階で褒めましょうっていうのが、この25パーセントルールなんですけど…

こんなに褒められます?

ゆみママ:

いやあ、今までそんなに褒めたことないです。(笑)


和久井さん:

そうですよね。(笑)

そんな褒めてる最中ずっと行動を見てられるってことってないので、ここはやろうとした時、おもちゃ片付けてねって言ったら「うん、分かった」とかって言った時、「うん、ありがとう、片付けてくれるのね」って、まずそこでママが褒める

褒められたからにはやらなきゃいけない!って思うかもしれない。

思わない子もいるかもしれないけど。

で、片付けをやり終わった時に「あ、できたね♪」って褒める

この2つでいいと思うんです。


この時に、お子さんに教えてもらいたいのが、終わった時の報告


ママが何か行動「これやってね」とかって頼むじゃないですか。

そういう時に「分かった」って返事したら、「終わったらママに教えてね」って。

片付けたよ」とか、「おやつ食べ終わったよ」とか、「食器を台所に置いたよ」とか、終わったら報告してね

これってすごい大事なんですよね。

物事って始め終わりがあるじゃないですか。


やり始める時に、やろうとした時褒めるから、やり終わった後も、ママが見過ごしちゃったら褒められなくなっちゃうじゃないですか。

だから終わった時は必ず「終わったよ」って教えてねって、そうすると絶対褒めるじゃないですか。


だからこういうルーティンを作ってあげると、良いんですよ



ゆみママ:

確かに何か終わったら教えてねって、トイレぐらいでしか言ったことない。(笑)


和久井さん:

でも、トイレ終わったら教えてくれたら、なんかしら声かけるでしょ。


ゆみママ:

拭きにいきます。(笑)


和久井さん:

ああ、出たの~?ってね!

だからそれを褒めるのに置き換えてね


この25パーセントルール、タイミングっていうのが大事だよって言われてますね。


具体的な行動を褒める



和久井さん:

2つ目は、伝わるように褒める

子どもの注意を引いてから具体的な行動を褒める


例えば、お買い物行かなきゃいけない。

だからおもちゃを片付けなきゃいけない。「おもちゃ片付けてね」っていうのも、ママもこっちの方で支度をしながら「おもちゃ片付けてね」って言いながら支度をしてる。

そうすると「はい」って返事はしても、僕に言われてんのかな?まあ、適当でいいかな?もっとやっててもいいっか?みたいな感じになっちゃうから、子どもの注意を引いてから、例えば「〇〇ちゃん、お買い物に行くからお片付けしてね」っていう風に近くに行ってあなたは今片付けなきゃいけないんよっていう風に意識付けをさせる

2つ目が、伝わるように褒める

今からあなたを褒めるよって、お子さんに分かるように


そして「えらかったね、いい子だね」っていう褒め方じゃなくって、「おもちゃ片付けてくれてありがとう。おもちゃ片付けてくれていい子だったね」っていう風に具体的に取った行動を褒めましょうっていうのが、伝わるように褒めるっていうことですね。

その時に、やっぱり遠くからじゃなくて、近くに行って、目と目を合わせて「おもちゃ片付けてね」って言う。

遠くから言われるよりも、近くで「〇〇ちゃん、おもちゃ片付けてね」って言われた方がすごくいいのかなって思います。

で、さっき言ったように、その片付けた行動を褒めるっていうのが大事です。


何で大事かって言うと、自分が何で褒められたのかっていうのが分からないじゃないですか。

「いい子だね」とか、そういう褒め方だと、あ、僕はいい子なんだって思っちゃう。

でもこれって「えらいね」とかの褒め方だと後々…事例のようになってしまったことがあるんです。

その事例が…

幼稚園で、おもちゃの取り合いっこになったんです。

その時にA君がB君に対して「僕いい子なんだから、いい子の僕におもちゃ貸さないでどうするんだ」みたいな、「貸してよだから」って言う風にB君に対して言ったんですって。

先生からちょっとね、お話があってね、「そういう時どうしたらいいでしょ…」って、だから「それって褒め方の問題だよね」って言って、このお話をしたんです。


A君は良い子なんだけど、偉い訳ではないんだよ。」って伝える。

だけど「貸してね」が言えたあなたの今やってる行動はとっても良いよね。

だから行動を褒めるっていうのがぺアトレで大事。

もう一つが、褒めるときは短く具体的に。


褒める時にしてはいけないこと



和久井さん:

これはお母さんに多いんですけど、先生も時々あるかな。

おもちゃ片付けてねって言って、子どもが「片付けた」って報告してくれた。
で、ママが偉いねって。片付けてくれてありがとうって言ったんだけど…。

「でもさ、昨日は片付けなかったでしょ。毎回こうやって片付けてくれるとママはすっごく嬉しいんだけど、返事だけして片付けない時だってあるよね。」って言ってしまった。

そんな時、褒められたんだか怒られたんだか分かんないじゃないですか。

だからもうこれは褒めるだけで済ませて。

「でもね」は言わないでくださいね。


ゆみママ:

確かにありますね。


和久井さん:

またやって欲しいからっていう願いがあるからこそ言っちゃうんですけど、それがかえって逆効果になる場合もありますね。

あと、表情とか、声の調子。

褒めてるんだけど、「やってくれてありがとうね」とかね、穏やかな明るい声じゃないと、褒められてるんだかちょっと分かんないですよね

この褒めるときにしちゃいけないことっていうのは、さっき言ったように、「次もこうやってくれるといいわ」とかね、あとちょっと皮肉っぽい言葉とか。

あと、批判

「今はおもちゃ片付けて良かったんだけど、〇〇の時はこうだったよね」とかね。

褒めるときは褒めるだけ


ゆみママ:

そうですね。私も気をつけようと思います。
ありがとうございます!


私自身も褒める時に「この前はこうだったよね」なんて言ってしまっていた事に気が付いて、物凄く申し訳ない気持ちといたたまれない気持ちになりました…。この話を聞いてから、なるべく意識して褒めることを実践しています!
なんだか、褒めた後は自分も子どももとても優しい気持ちになるな~と感じました。子どもを褒めることができた自分にも、子どもにも花丸をあげたくなる気持ちになった気がします。(笑)

ぜひみなさんもほんの少し意識して、褒めてみませんか?



この記事に辿り着いてくださった方へ、今日も一日お疲れさまです★
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