遊び場での大声、パニック。お出掛け問題。

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こんにちは。いつママ「くり」(現役保育士14年、1歳、4歳、9歳、のママ)です。

言葉を増やすために家の中では目にすることのできない色々な物を見せて教えてあげたい。
見て、触って、五感で感じて、たくさん経験をさせてあげたい。
社会性を身に付けるためにも、公共の場でのルールを教えてあげたい。

発達ゆっくりさんだからこそ家以外の場所で学ぶ機会を作ってあげたいけれど、一歩家を出るには、何十枚もの壁がある。

お出掛けをする時のミッションは、私たち夫婦の打ち合わせ(行動予測、準備)が大きいのです。

ても、どんなことが起こるのか、読めない恐怖は、息子にも親にもあるのが現実です。

予測できる範囲でどんなことが起こるのか、困り事をお話したいと思います。

1、目的地までの誘惑

まず最初のミッション。

駐車場から目的地までの移動です。

進んでいくと目の前には見慣れない場所、景色、物で溢れています。
興奮と先のわからない不安に包まれるのか、繋いだ手も振りほどき、【誘導される方とは違う所へ行きたい】【目に入るものに触ってみたい】【怖いものがあるから行きたくない】など、なかなか目的の所へ進めないんです。
なんとかおんぶしたり、気を紛らわしたり、兄の力を借りて追いかけっこのような遊びで前に進んだり。
ここでどんな反応をするかでその日の目的が達成できるか決まります。

2.順番が待てない

これも大きなミッション。

どんな場所でも、順番待ちがある。遊び場、レストラン、買い物のレジ待ち。

彼にとっては苦痛の時間。やりたいのに待たないといけない。「なぜ?僕はいますぐにやりたいし行きたいのに」待つための時間の終わりが分からない、待つ意味が理解できない。彼にはなかなか難しいことなんです。

なるべく夫婦でうまく入れ替わりながら順番を待ち、一方はどこかで時間を潰す。もしくは長男、長女だけ夫婦どちらかと楽しみ、次男は自由に遊べるところでやりたいことをして参加しないなどの判断をする場合も多いです。

3.ルールが守れない

入りたいけど入れない場所がある、触りたいけど触らない物がある。
やる為には何かをしないといけないというルールがあるけどできない。
その欲求を押さえるのはとても大変で、止められるたびに泣き叫ぶ…暴れる…癇癪を起こします。いつでもどこでも場所を選ばず。

彼にとったら「なぜ?」「どうして?」「やりたいのになんで止めるの?」という感じ。
「○○だから○○をする」という理由や意味が分からないから、ただ、やりたいことを親が止めてくるという状況なのだと思います。ましてや、感情のコントロールも出来ない年齢。それに加えて特性もあり、本人はとても辛い状況になります。

お出掛けが怖い。辛い。

せっかく家族で出掛けられる1日のはずなのに、想い出たくさん作れる日のはずなのに、笑顔をたくさん見たいのに、数々のミッションが立ちはだかり失敗が続くと心も折れる。

「あー今日は無理そうだね」と途中で諦める。

周りの人の目がナイフのように突き刺さることもある。
泣き叫ぶ我が子を抱き抱えてその場を過ぎ去るにも親の体が悲鳴をあげる時もある。
息子を追いかけることに必死で、兄妹たちのやりたいことをやれずにおわる日もある。


家から一歩出てお出掛けをするということは楽しみなはずなのに、発達ゆっくりさんにとっては戦場に出て行くような物。
ミッションをどのようにクリアして潜り抜けていくかを考えることに疲れてお出掛けを諦めてしまう日もあります。

小さな成長でお出掛けできる場所も広がる

・こちらの言葉かけが言葉で理解できるようになった
・手を繋いで歩けるようになった
・一度行った場所なら見通しを持てるようになった
・「待つ」「並ぶ」が短い時間でもできるようになった

まだまだ行ける場所は限られているけれど、息子の成長と共にミッションクリアの攻略に繋がっています。次はここに行けそうだね!など、広がる選択肢に、一緒に楽しめることや経験できることが増えていくことが、今は心から嬉しいんです!

これからも息子の成長に合わせて楽しめる場所を選んでいきたいと思います!

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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