『相談室つぼみ』和久井さん ⑦「親が導く成功体験とは」
こんにちは!いつママの「ゆみ」(保育士歴10年、4歳と5歳年子の母)です!
前回に引き続き、神奈川県平塚市で相談支援専門員として活躍していらっしやる、『相談室つぼみ』の和久井先生にインタビューをさせていただきました!
今回は「親が導く成功体験とは」という内容になっています!
成功体験って具体的にどんなこと?どうやって導いていったらいいの?を詳しくお聞きしてきました♪
今までのインタビュー記事
インタビュー①「子育てにおいて大切なものとは?」
インタビュー②「どんな質問や相談をうけているの?」
インタビュー③「抱き癖・甘やかしはどこまでいいの?」
インタビュー④「ママ大嫌い!の裏側にあるもの」
インタビュー⑤「専門員が子育てで大切にしていること」
インタビュー⑥「子どものワガママ?決定権はだれのもの?」
1.成功体験を重ねることで

和久井さん:
成功体験ってあるじゃないですか。
できた!っていう体験を増やしてあげるっていうのはすごくいいことだと思います。
難しいことばかりにチャレンジして、失敗ばっかり繰り返すよりも簡単なことにチャレンジして、ちょっとずつ難しくしていってできた!の回数を増やしてあげる。
子どもにとっても良いし、親にとっても楽なんですよね。
スモールステップでできることを見つけていこう!
ゆみママ:
素晴らしいですね!
スモールステップが逆に難しかったりもすることもあるかもしれないんですが…
和久井さん:
もし難しかったりした時は…
ママが手がかりを見つけてあげると良いんです。
ゆみママ:
その子の手がかり?
和久井さん:
これをやれば(提案すれば)うちの子はできる!って思うことをヒントとして提案してあげると良いんです。
手がかりを見つけてあげて、「こうやると良いんじゃない?」「できたじゃん!」「すごいじゃん!」って声をかけてあげるんです。
ゆみママ:
それだけでも子どもにとっては自信に繋がりますし、力にもなりますよね!
和久井さん:
そうなんです!ゆみママがとっても良いことをおっしゃってくれました!
「できた!」の体験を増やしていくと、自信に繋がるんですよね!
自信に繋がると不安が少なくなってくるので、それは凄く良いことだと思いますよ♪
和久井さん:
あと、始まりと終わりをしっかりとお子さんに伝える!
「今から始めるよ」「これで終わりだよ」
これを指示って言うんですけども、ママがやって欲しいことの「始めと終わり」
例えば…
学校に行くようになって宿題も終わって、ご飯まで好きなことをして遊んでいるっていう時に、好きな遊びに入った時ともうこの遊びは終わりだよって時に子どもにしっかりと伝えてあげる。
「長い針が5になったらもう終わりだからね」という風に予告をしてあげるのがすごく大事で、
いつまでもダラダラしちゃうよりも、しっかりとけじめをつけてあげた方が分かりやすいです。
和久井さん:
小学校のチャイムっていうのは、「今から1時間目が始まるよ!」「授業の終わりだよ!」これが始めと終わりを知らせてくれますよね。
でも、今はチャイムのない学校もあるんですよ。
ゆみママ:
そうなんですね!
和久井さん:
先生の声掛けと時計を見ることで「始まりと終わり」を知らせるっていうことをしているんですね。
あと、「お約束は守る」っていうのも子育ての中で大事なことです。
子どもがお約束を守るためには、まず大人が約束を守らないといけないですね。
ゆみママ:
そうですよね。大人は子どもの鏡ですものね。
大人が約束を守らないと、『なんでママたちは約束を守らないんだ!』って言われちゃいますものね!
和久井さん:
そうです!鏡ですよね。
だからやっぱり約束を守るっていうのは人として大事なことなので、子どものお手本となるように約束を守っていただけたら、と思います。
和久井さん:
それぞれのご家庭の価値観の中で、このご家庭の子育ての価値観っていうのはそれぞれ違うので、ご夫婦で決めたり、おじいちゃんやおばあちゃんに聞いて決めたり、参考にしたり、その中で子育ての価値観っていうのを見つけていく。
お隣はこうだけど、うちはこうだよねっていう風に子どもに言えるようにしていると良いなと思います。
よくね、『みんな買って貰ってるのに!』とか『買って貰ってないのはうちだけだ!』とかね…大きくなってきたらあるじゃないですか。
「じゃあみんなって誰?」って言うと…『Aくん…。』って言うんですよね。
「Aくん(一人)だけじゃん~!」って(笑)
和久井さん:
自分が欲しい時に『みんな持ってて、僕だけ持ってない!』ってなった時は言葉遊びじゃないけれども、「え、みんなって誰?」って聞いてみると面白いですよ。(笑)
ゆみママ:
あれ?みんなじゃないな~ってなりますね。(笑)
和久井さん:
「Aくんのおうちも、Bくんのおうちもこうだけど、うちはこういう風にやっていこうね。」
「パパと決めたことだからね。」って言うと良いですね。
ゆみママ:
確かに頭ごなしに「Aくんは持ってるけど、うちはこうだから!」じゃなくて、ちゃんと具体的に「こう決めてるからだよ」って理由を伝えるのって大事ですよね。
和久井さん:
こういうので多いのは、スマホとかゲームですよね。
「うちはこうだからね」だけじゃなくて「6年生になったらいいよ」とか「4年生になったらいいよ」とかね先の見通しを立てられるような話し方が良いですよ。
ゆみママ:
「じゃあそこまで頑張ろうね」って思えるようにですね。
和久井さん:
一番最初に話した通り、子育てはなかなか思った通りに行かないんですが、ママ達も子どもと一緒に育っていくと思います♪
2.相談したい時は…

ゆみママ:
子育てをしていて、子どもの気になる姿やこれって大丈夫かな?って思った時や気付いた時に、どこに相談したらいいでしょうか?
和久井さん:
先ほどもお話した中で、多い相談の中で思い通りにいかないとか暴れちゃったり、噛みついちゃったり、落ち着きがなかったり、発語がなかったりとかね、色んなご相談があるんですが…専門家に相談するのが一番いいと思います。
幼稚園とか保育園に通ってたら、保育園の先生とか幼稚園の先生に「うちの子のここが気になるんです」って言ったら先生の方で園の様子を話してくれたりします。
神奈川県平塚市では「発達支援室くれよん」で色んな相談を受けてくれるので、平塚市に在住の方はまずは「くれよん」に相談すると良いですね。
大きいお子さんでしたら、学校の先生に相談すると教育相談センターっていう所もありますし、小児科で相談するのも良いですし。
色んな相談場所がります。
本当に気になるなって思ったら、早めに相談しましょう。
今そのお子さんたちが何に困っているのか見つけてあげられるのが一番いいと思います。
困っていることが多くなると不安になったり、成功体験も少なくなって、自分を好きになる自己肯定感が下がってきてしまうのですぐに専門家に相談すると良いかなって思います。
ゆみママ: ありがとうございました!
わが子はもちろんですが、保育園の子ども達のもたくさんの成功体験をさせてあげたいな、と思いました!
小さなことでも体験が積み重なることで、自信をもてたり自己肯定感が高くなったり、子ども達の心の成長に繋がるようにしていきたいと思います♪
今回の記事でインタビューは最終回となります!
ですが、記事の中で少し紹介した「ペアレントトレーニング」のお話を詳しくお聞きすることができました!
次回から「ペアレントトレーニング」の記事を紹介させていただこうと思っています!
子どもへの関わり方に悩んでいる方や、困った子どもの行動やその姿の時にどう接すればいいのか…などなど子育てのヒントとなる、親を対象とした内容になっています。
ぜひ楽しみにしていてください!
この記事に辿り着いてくださった方へ、今日も一日お疲れさまです★
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